<ジンジン博士のケータイ新書>おじいちゃんのノート

 子ども佐賀新聞の読者の皆(みな)さま、初めまして!

 ITサポートさがのジンジン博士こと陣内誠(じんないまこと)です。

 

 さて記念すべき第1回は「おじいちゃんのノート」について。

 

 今年のお正月、ある一人の専門(せんもん)学校生(仮(かり)にmさんとします)のツイートが大きな話題となりました。ツイートと言うのは、Twitter(ツイッター)という短文投稿(とうこう)アプリを利用した短いつぶやきのことで、場合によっては多くの人に広まる可能性(かのうせい)があります。

 

 さて、mさんのおじいちゃんは、平らに開けてコピーしても中央部が黒くならない画期的な方眼(ほうがん)ノートを開発しました。しかし、ほとんど売れず数千冊(さつ)の在庫(ざいこ)を抱(かか)えてしまいます。困(こま)ったおじいちゃんは孫娘(まごむすめ)のmさんに「学校の友だちにあげて」とノートを渡(わた)しました。

 

 mさんは「うちのおじいちゃんのノート、費用がないから宣伝(せんでん)できないみたい。Twitterの力を借りる。欲(ほ)しい方あげるので言ってください」とつぶやいたのです。このつぶやきはアッという間に広がって、ノートは人気商品に。在庫も全てなくなってしまいました。

 

 孫娘の優(やさ)しい気持ちが起こした奇跡(きせき)として紹介(しょうかい)されている出来事ですが、見方を変えるとTwitterの広がりやすさを思い知らされた事例でもありました。インターネットを使うときは、この「広がりやすさ」を意識(いしき)することがとても大切なのです。(ITサポートさが・陣内誠)