集英社の発行する週刊(しゅうかん)少年ジャンプに15年間にわたって連載(れんさい)されていた人気漫画(まんが)「BLEACH」の作者である久保帯人(くぼたいと)さんのツイートが話題を呼(よ)んでいます。連載を終えたのが今年の8月、それから3カ月が経過(けいか)して、久保さんの公式ツイッターに「やり残したことがある気がする」という出だしで、感謝(かんしゃ)の気持ちを込(こ)めた漫画が掲載(けいさい)されています。今回、話題になっているのは、スランプから脱出(だっしゅつ)するきっかけになった一通の手紙の話です。それは、不治の病と闘(たたか)う少年からのファンレターでした。手紙には、少年が「BLEACH」に励(はげ)まされ明日を生きようと思えたこと、少年がもうこの世を去っていることが書かれていました。そして久保さんはこの少年を探(さが)すお手伝いをしてください、と結んでいます。
私(わたし)は、思わず泣いてしまいました。多くの人もそうであったようで、今、久保さんのツイートはすさまじい勢(いきお)いで拡散(かくさん)しています。久保さんのお手伝いをしたいという純粋(じゅんすい)な気持ちがそうさせているのでしょう。
でも、私は久保さんのツイートを拡散させません。善意(ぜんい)が巻(ま)き起(お)こす混乱(こんらん)を経験(けいけん)しているからです。いつも冷静な情報(じょうほう)発信を心掛(こころが)けようと思っているからです。
あなたなら、どうしますか? (ITサポートさが・陣内誠)