熊本地震(くまもとじしん)から1カ月が過(す)ぎました。地震の回数こそ減(へ)っていますが、まだまだ安心できない状況(じょうきょう)が続いています。被災(ひさい)者の皆(みな)さんが一刻(いっこく)も早く安心して生活できる日が来るよう祈(いの)りたいと思います。
さて今日は、大きな災害(さいがい)が起こると必ず見られる「デマの拡散(かくさん)(広がること)」について考えたいと思います。東日本大震災(だいしんさい)でもそうでしたが、今回の熊本地震でも発生直後からさまざまなウソの情報(じょうほう)が流されました。
「動物園から猛獣(もうじゅう)が逃(に)げた」とか「発電所で火事が発生中」とか、日ごろならダマされるはずもないような、つまらないウソがネットを通じて広まりました。
大きな地震の直後は建物がくずれる危険(きけん)があるので、屋外に避難(ひなん)したほうがよいといわれていますが、「猛獣が逃げた」などと聞かされると外にいるのが不安になります。中にいると危険なのに、不安だからと屋外に出るのをためらって命を失いかねない状況になるのです。
冷静な判断(はんだん)力を失っているときはウソの情報にダマされやすくなります。今回も情報を扱(あつか)うプロであるテレビ局の人さえダマされたデマがありました。
そこで、皆さんにお知らせしたいのは、日ごろから情報が真実かどうか考える態度(たいど)を身につけることの大切さです。ネットの情報全てが真実というわけではないのですから。(ITサポートさが・陣内誠)