皆(みな)さん、進級・新入学おめでとうございます。
今年度も「ジンジン博士のケータイ新書」をよろしくお願いします。
さて、世界中でFacebook(フェイスブック)の個人情報(こじんじょうほう)ろうえい問題が騒(さわ)がれています。最終的に流出した個人情報は8700万人分におよんだといわれています。このコラムの読者の多くは、フェイスブックを使っていないと思われるので、自分には関係ないと思っているかもしれませんが、この問題から学んでほしいことがあります。
注目したいのが、流出のきっかけが性格診断(せいかくしんだん)アプリとフェイスブックとの連携(れんけい)だった点です。性格診断アプリがフェイスブックに登録された個人情報を抜(ぬ)き取(と)ったわけです。もちろん8700万人全ての人がこのアプリを利用したわけではありません。実際(じっさい)の利用者は26万(まん)人(にん)とも27万人ともいわれています。これほど被害(ひがい)が拡大(かくだい)した理由は、アプリ利用者の「友人」の情報も抜き取られたからです。見方を変えれば、友人の個人情報流出の手助けをしてしまったともいえます。
ここで皆さんに覚えておいてほしいのが、私(わたし)たちは自分自身の個人情報だけでなく、他人の個人情報もたくさん持っているということです。自分の情報だけでなく他人の情報も守らなければいけないのです。(ITサポートさが・陣内誠)