<ジンジン博士のケータイ新書>「ゲーム障害」という病気

 皆(みな)さんは「ゲーム障害(しょうがい)」という言葉を聞いたことがありますか。スマートフォンやタブレットが広まると同時に、ゲームに熱中するあまり日ごろの生活に悪い影(えい)響(きょう)がでる「ゲーム依存(いぞん)」が、世界中で問題になりました。このゲームへの依存を病気としてとらえたのが「ゲーム障害」です。

 

 病気の治療(ちりょう)や人々の健康な生活の実現(じつげん)を目指す国際連合(こくさいれんごう)の専門(せんもん)機関として「世界保健機関(せかいほけんきかん)(WHO)」という団体(だんたい)があります。今年のWHOの総会(そうかい)で、「ゲーム障害」が病気の分類の一つとして正式に認(みと)められることになりそうです。このことにより、世界中から研究成果が集められ治療法が確立(かくりつ)することに期待が集まっています。

 

 ゲームは楽しいものです。でも、日ごろの生活に影響が出るほど夢中(むちゅう)になるのはいけないことだというのは、誰(だれ)もがわかっていることです。わかっているのに、やめられないから病気(依存症(しょう))として治療する必要がでてきます。

 

 治療法については専門のお医者様にお願いするとして、この病気を予防(よぼう)するために、大切なのはゲーム時間をコントロールする習慣(しゅうかん)を身に付けることだと思います。ゲームをやめようと思っても、なかなかやめられなかった経験(けいけん)はありませんか。本当はやることがあるのにゲームを優先(ゆうせん)したことはありませんか。誰にでも心当たりのあることではないでしょうか。また、自分もこの病気にかかるかもしれないという危(き)機(き)感を持つことも大切です。たかだかゲームと軽く見ないことです。(ITサポートさが・陣内誠)