<ジンジン博士のケータイ新書>法律の知識は大切

 6月14日から「チケット不正転売禁止(きんし)法」がスタートしました。

 

 人気のコンサートやスポーツイベントのチケットを大量に買い占(し)めた人が、転売サイトなどで高く売って利益(りえき)を得ることを「高額(こうがく)転売」と言います。これまで、こうした高額転売を取りしまる「きまり」は、都道府県の迷惑(めいわく)防止(ぼうし)条例(じょうれい)しかありませんでした。ところが、この条例では「公共の場所または公共の乗り物」での売り買いしか取りしまることができません。

 

 つまり、インターネットを使って行われる高額転売を防止する目的で、「チケット不正転売禁止法」が制定(せいてい)されスタートしたというわけです。

 

 チケットの転売は、業者だけでなく個人(こじん)であっても、くりかえし高額転売を行っていては処罰(しょばつ)の対象となります。読者の皆(みな)さんの多くは、転売サイトを利用できる年齢(ねんれい)に達していないので、自分には関係ないと思う人もいるかもしれませんが、こうした法律(ほうりつ)があることを知っていることは大切なことです。法律の前では「知りませんでした」という言(い)い訳(わけ)が通用しないからです。学校なら「知りませんでした」と言えば大目に見てくれることがあるかもしれませんが、そう甘(あま)くはありません。皆さんはこれから成長して転売サイトを利用できる年齢に達するでしょう。そのときにこういった法律の存在(そんざい)を知っていることは、皆さん自身の身を守ることにつながるのです。

 

 インターネットを正しく利用していくためにも法律の知識(ちしき)は大切ですね。(ITサポートさが・陣内誠)