<ジンジン博士のケータイ新書>自撮り要求禁止に

 読者の皆(みな)さんは「条例(じょうれい)」という言葉を聞いたことがありますか?

 

 条例とは、地方公共団体(だんたい)が国とは別に決める法律(ほうりつ)のことです。当然、佐賀県にもたくさんの条例があるのですが、今月開会する定例佐賀県議会で「佐賀県青少年健全育成条例」の一部が改正される予定です。この条例では、佐賀県の青少年が健全に育つためのさまざまな手助けの方法や決まり事を定めていますが、最近のネット事情(じじょう)に影響(えいきょう)を受けて、インターネットや携帯(けいたい)電話に関する決まり事もたくさんあります。その中に「自画撮(ど)り被害(ひがい)防止(ぼうし)」に関する項目(こうもく)が付け加えられることになりそうです。条例が付け加えられたり、変えられたりすることを条例改正といいます。

 

 自画撮り被害(自撮り被害と呼(よ)ぶ場合も)とは、子どもたちがスマートフォンなどで、自分の裸(はだか)を撮らされてメールなどで送信させられてしまうことです。「そんなの無視(むし)して、送らなければいいじゃない」と思う人も多いと思いますが、おどされたり、だまされたりして被害にあう人がいるのも無視できない事実です。

 

 そこで今回の条例改正では、18歳(さい)未満の人(男女は関係ありません)に裸の写真などを要求することを禁止(きんし)する項目が加えられることになりそうです。簡単(かんたん)に言うと、たとえ恋人(こいびと)であっても相手に「裸の写真ちょうだい」と言っただけで条例に違反(いはん)するということです。皆さんを守るきまりが増(ふ)えたことは大変素晴(すば)らしいことですね。

 

 もちろん「ちょうだい」と言ってはいけませんよ。

(ITサポートさが・陣内誠)