<ジンジン博士のケータイ新書>未成年者も詐欺の加害者に

  今年に入って佐賀県内でのニセ電話詐欺被害(さぎひがい)が驚くほど増えています。去年の同じ時期と比(くら)べて3倍の被害件数(けんすう)になっているとのことで、注意が必要です。

 

 被害も心配なのですが、未成年者が「受け子」や「出し子」として詐欺の加害者になってしまうケースも報告(ほうこく)されています。「受け子」は被害者から直接(ちょくせつ)お金を受け取る役、「出し子」は銀行から現金(げんきん)を引き出す役で、いずれも重大な犯罪行為(はんざいこうい)です。みなさんも「闇(やみ)バイト」という言葉を聞いたことがありますよね。バイトと言っていますが、犯罪なので絶対(ぜったい)に手を出してはいけません。この夏も、中学生や高校生が「受け子」や「出し子」として逮捕(たいほ)されたというニュースが届きました。

 

 中には、バイトを申し込んでいないのに騙(だま)されて「受け子」にされてしまった事例があったので、警告(けいこく)の意味でお知らせします。「SNSをフォローしてくれればお金をあげます」という誘(さそ)いにのって申し込み、相手に銀行口座(こうざ)を教えます。無事お金はもらえましたが、別の日に突然(とつぜん)、数百万円のお金が振(ふ)りこまれます。驚いていると先日の人から「まちがって振りこんでしまったので、20万円あげるから残りを手渡(てわた)しで返してね」と言われ、20万円もらえるならと喜んで返します。ところがお金は詐欺被害者から降(ふ)りこまれたもので、知らないうちに犯罪の片棒(かたぼう)をかつがされていたのです。おいしい話は必ず裏があるものです。皆(みな)さんもだまされないように気をつけてください。

(ITサポートさが・陣内誠)