「サイバーセキュリティー」という言葉を聞いたことがありますか? 簡単(かんたん)に言えば「ネット上の安全を守るための手立て」という意味です。今日はこのサイバーセキュリティーについてのお話です。
私(わたし)は仕事で小中高校生に質問(しつもん)を受ける機会が多いのですが、ある小学生から素晴(すば)らしい質問を受けたので皆(みな)さんと共有したいと思います。その質問とは「うちの新しいパソコンは、ローカルディスク(C)という所に鍵(かぎ)のマークがついているのに、ほかのパソコンには鍵のマークがついていないのは、なぜですか?」というものです。質問を聞いて、私はその子の観察力の凄(すご)さにびっくりしてしまいました。大人の人もなかなか気づかないことだと思ったからです。
Windows10や11ではOSのバージョンのちがいにかかわらず、BitLocker(ビットロッカー)という機能(きのう)が利用できます。この機能はデータを暗号化することにより、PCをなくしたときや盗(ぬす)まれたときにデータの取り出しを防(ふせ)いだり、パソコンを売ったり、ゆずったりするときにデータの復元(ふくげん)を邪魔(じゃま)したりすることができます。要するにサイバーセキュリティーのための機能の一つということです。とても便利な機能なのですが、何かのトラブルが発生した時に回復(かいふく)キー(48けたの数字)の入力を求められることがあるので、回復キーの保存(ほぞん)が大事(だいじ)になります。このビットロッカーが有効(ゆうこう)になるとディスクに鍵のマークがつくというわけです。
自分のデータは自分で守るセキュリティー意識(いしき)が大切な時代です。
(ITサポートさが・陣内誠)