<ジンジン博士のケータイ新書>友達の友達は、知らない人

  楽しい春休みを過(す)ごしていることでしょう。ただ、みんなが浮(う)かれてしまうせいでインターネットトラブルを呼び込む原因(げんいん)になる行為(こうい)も増(ふ)えています。特に新しい学校に進学する予定の人が、SNSで「4月から〇〇学校です。よろしく」とか「フォロワー募集(ぼしゅう)中です」など不特定の人に向かって発信しているのが気になっています。

 

 またフォロワー数を増やすために、友達同士でお互(たが)いに「この人をフォローして」と宣伝(せんでん)し合うケースが増えるのも、この時期です。確(たし)かにお互いに宣伝し合うと、より多くの人の目にとまる可能性(かのうせい)が高くなるとは思いますが、不届(ふとど)き者の目にとまりやすくなるということも分かってほしいです。昔はテレビで「友達の友達は、皆友達だ」と言っていた人がいましたが。SNSが発達した現代(げんだい)では「友達の友達は、知らない人」という意識(いしき)が必要なのです。知らない人に自分の個人情報(こじんじょうほう)を渡(わた)す危険(きけん)性を理解(りかい)してほしいと思います。

 

 今月、警察庁(けいさつちょう)が「子供(こども)の性被害(ひがい)」に関する2023(令和5)年の統計速報(とうけいそくほう)を発表しました。その中の「SNSに起因(きいん)する事犯(じはん)」の「学職別被害児童数の推移(すいい)」を見ると、高校生の被害者数は減(へ)っているのにも関わらず、小中学生の被害児童数が増加(ぞうか)しているのです。簡単(かんたん)にいうと小中学生が狙(ねら)われているのです。狙われているのに「フォローして」と発信するのは、非常(ひじょう)に危険です。

 

 統計の詳(くわ)しいデータについては「警察庁 なくそう子供(こども)の性被害」で検索(けんさく)してください。

(ITサポートさが・陣内誠)