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2025年が始まりました。昨年末は航空会社や都市銀行など、たくさんの企業(きぎょう)がサイバー攻撃(こうげき)を受け、私(わたし)たちの生活に大きな影響(えいきょう)が出ました。年が明けてからも、通信会社や天気予報(よほう)サイトなどへの攻撃が報告(ほうこく)されています。
サイバー攻撃は企業や団体(だんたい)が気をつけることで、個人(こじん)には関係なさそうに思えるかもしれませんが、個人のパソコンやスマホ、IoT機器が攻撃に使われてしまう可能性(かのうせい)があります。悪意ある攻撃者が、乗っ取った情報(じょうほう)機器を使用してサイバー攻撃を行うことを「踏(ふ)み台(だい)攻撃」と呼(よ)びます。踏み台にされてしまうと、被害(ひがい)者から加害者に立場が変わってしまいます。自分が気づかないうちに犯罪(はんざい)者にされてしまう可能性があるのです。実際(じっさい)に踏み台攻撃の被害者が、真犯人(しんはんにん)に間違(まちが)われて逮捕(たいほ)された事例もあります。
踏み台攻撃に利用されないためには、自分の機器のセキュリティー管理をしっかりすることです。怪(あや)しいサイトにアクセスしない、怪しいアプリをインストールしない、IDとパスワードを管理するなど、インターネットを使う基本(きほん)を守ることが大事です。そして「自分は狙(ねら)われている、加害者になるかもしれない」という気持ちを持ち続けることも大切です。
情報化社会はますます発展(はってん)し、もっと便利な世の中になると思いますが、サイバー攻撃も増(ふ)え続け巧妙(こうみょう)になることが予想されます。皆(みな)さんは常(つね)に最新のセキュリティー知識(ちしき)を身につけ、情報化社会を生(い)き抜(ぬ)く人になってください。
(ITサポートさが・陣内誠)