
2024(令和(れいわ)6)年度も、もうすぐ終わり、新しい学年に進む準備(じゅんび)の時期ですね。この時期を学年末といいます。今月は、学年末ならではの注意喚起(かんき)(注意のよびかけ)を行いたいと思います。
小中学生にとって3月や4月は、進学や進級のお祝いでスマートフォンを手に入れる機会となりがちです。特に入学試験(検査(けんさ))の合格(ごうかく)発表後にスマートフォンを買いに行く人が多いように思います。
スマートフォンを手に入れると、ほぼ全員が流行中のSNSをインストールすることになります。そして「4月から○○校の1年です! 仲良くしてください」と投稿(とうこう)するまでが、お決まりのパターンです。
新しいスマートフォンを手に入れて、心うきうき投稿する気持ちはよく分かります。もし私(わたし)が皆(みな)さんと同じ状況(じょうきょう)になったら、同じことをしようとすると思います。でも、ちょっと待ってください。「4月から○○校の1年」という投稿は、悪者を引(ひ)き寄(よ)せる可能性(かのうせい)が高いことを知っておいてほしいのです。
警察庁(けいさつちょう)が毎年発表している「子どもの性被害(ひがい)」という資料(しりょう)には「【SNSに起因(きいん)する事犯(じはん)】最初に投稿した者と投稿内容(ないよう)の内訳(うちわけ)」という項目(こうもく)があり、そこには「被害児童と被疑者(ひぎしゃ)が知り合うきっかけとなった最初の投稿者の割合(わりあい)は、被害児童からの投稿が約4分の3を占(し)める」という分析(ぶんせき)があり、「プロフィールの掲載(けいさい)」や「友達募集(ぼしゅう)」がきっかけとなっていることを明らかにしています。うかつな情報(じょうほう)発信は危険(きけん)です。自分の未来を守る行動を。
(ITサポートさが・陣内誠)